『断熱・気密⑵』
さて、気密『C値』の続きです。
前回、お家の見えない隙間もちゃんと調べられるんです‼
というお話しで、『C値』ということばが出てきました。
これは「相当隙間面積」ともいい、そのお家全体でどれだけの隙間があるかを数値で表したものになります。
こんな式で算出することができます。
C値=1.0(㎠/㎡)だと、お家全体でハガキ約1枚ぶんくらいの隙間があるということになります。
意外にあるな!と思う方
そんなもん?と思う方
それぞれだと思いますが、少し前の住宅だとC値は5.0(㎠/㎡)くらいが一般的でしたので、
ハガキ換算でなんと5枚!これはさすがに「えっ!?」と思ってしまう方が多いのではないでしょうか。
これは実際の気密(C値)測定風景です。
工事の段階としてはボードを貼ったりといった内装仕上前に測定するのですが、
測定と同時にどこに隙間があるのかも分かるようになっています。
そこで手直ししたりしながら隙間を無くしていくんですね。
くれぐれも「ご希望があればお引渡し前に測定しますよ」なんて営業トークにはご注意を。
全部出来上がったあとに測定しても、そこでもし隙間があったらふさげませんからね。。。
そしてもう一つ、忘れてはいけない事があります。
それは「全棟で計測」しているかという事。
「ウチの商品はC値1.0下回る設計です」
とか
「モデルハウスでは0.5だったので大丈夫です」
とか、実は何の根拠にもならないんです。
例えば、熟練の大工さんが同じ設計図のお家を2棟建てたとしたら、
その2棟の気密測定の結果は違います。
それは、大工さんは隙間を作ろうと思ってお家を建てていないからですね。
目に見えない隙間を、構造段階で調べて確実に塞いでいく。
こうやって、「高気密」のお家は出来ていくんです。
〜営業部・Mr.K〜