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桜の季節の美味しい和菓子♪

桜の開花により、美しい季節がやって来ました!

 この時期食べたくなるのは、何と言っても『桜もち』です♪

 私のオススメは東京都墨田区向島にある「長命寺の桜もち」です。

 キング オブ 「桜もち」 です!!!

 「長命寺の桜もち」は享保2年(1717年)に

寺の門番だった、山本新六が山本屋を創業して

売り出したことが始まりとされています。(創業300年になりました!)

 隅田川の桜の落ち葉を醤油樽で塩漬けにし

餅に巻いたとされています。

 関東の桜もちはピンク色の生地に

餡を包んで桜の葉1枚で巻いた物が一般的ですが、

「長命寺の桜もち」は色付けされていない

小麦粉を水で溶いたものを

薄く伸ばした手焼きの白い生地に

上品な口の中でさらっと溶ける漉し餡を

西伊豆・松崎産オオシマザクラの葉を塩漬けした3枚の葉で

生地が乾燥しないように包まれています。

 (ちなみに国内産の桜の葉の塩漬けの7割は西伊豆・松崎産です。

最近は中国産、韓国産の桜の葉も多く出回ってます・・・)

 お店の人は桜の葉をはがして食べる事を勧めてきますが、

私は桜の葉を2枚はがして1枚残して一緒に食べる事をお勧めします。

 桜の葉独特の芳香と適度な塩味に、モチモチした食感の生地と

上品な口どけの良い漉し餡が春の訪れを感じさせてくれます♪

 桜もちには、もう一つ「関西風桜もち」と呼ばれる

道明寺桜もちがあります。

 名古屋から西側は、道明寺桜もちが主流です。

長命寺の人気にならって大阪 北堀江の土佐屋で

1830〜1840年に販売されたとされています。

 道明寺粉は、もち米を浸け置き、

水切り蒸し上げ天日干しして乾いたら

石臼などで挽いて砕くと出来ます。

 水を吸わせた道明寺粉を蒸し上げ、

砂糖を水で溶いて色粉を入れて混ぜます。

餅を平らに広げて漉し餡を詰めて成形して

桜の葉1枚で包みます。

 今では関東・東北・北海道でも良く見られます。

 この春、季節を感じながら2種類の桜もちを食べながら、

隅田川の美しい桜を堪能してみて下さい♪

「長命寺 桜もち」

東京都墨田区向島5-1-14

TEL 03-3622-3266

営業時間8:30〜18:00

定休日 月曜日

※この時期お店は混んでると思うので早い時間に行くか、

浅草松屋の1階でも販売しています(^^♪

                          〜心の食人〜

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