電気のおはなし
今回は建物の工事に欠かせない「電気工事」について少しだけお話させて頂きます。
皆さんが日常目にする電線には、何ボルト(V)の電気が流れているかご存知ですか?
正解はこちら↓
一番高いところにある3本の電線は なんと高圧の6,600V!
そこから変圧器(トランス)を介して下にある5本へ低圧の電気を送っています。
この5本の内 下3本を住宅では主に使い、宅内への引込が2本の場合は100V
3本の場合200Vまで使える様になります。
古いお宅等の場合2本であったりしますので、容量の大きなエアコン(200V)
が設置出来なかったりします。
そういった場合は新たに引込工事を行えば使えるようになります。
(新築の場合、単相200Vですので200Vの家電は使えます。ご安心を)
上の写真は住宅で主に使われる配線ですが、主に太さが二種類ある事をご存知ですか?
住宅の電気工事では2.0㎜と1.6㎜の銅線が使い分けられています。
簡単に申しますと、電圧の大きいところは太くて
電圧の少ないところ(照明器具など)は細いといったところです。
ここで質問。・
この電気配線ですが「白」と「黒」の違いは何でしょうか。
正解は、白い配線は電柱より地面にアースされており(接地側)
黒い配線は電柱より地面にアースされていない(非接地側)といった違い(極性)がある です。
電気工事はこのルールにのっとり施工されますので
極性のある器具類(コンセントや照明器具)を施工する際には注意が必要です。
白い線を接続するところには「W」や「N(ニュートラル)」と記載がありますので
工事する際には間違い難くなっています。
コンセントの差込口って左側が少しだけ大きくなっておりますが
実はこの「白」と「黒」の配線位置が関係しているのです。
この「白」と「黒」の配線逆だったらどうなるの?と思いますよね?(思わないかな?・・)
もし逆に配線した場合分かり易い 例 はこれ↓
(※写真は正しい配線)
電球交換時などに矢印の部分を触ると、スイッチOFFの状態でも感電する事になります。
写真の正しい施工の場合、中央部にのみ電気が流れている状態なので感電のリスクは少なくなる訳です。
なんとなく自分でも出来そうな電気工事ですが
ひとつ間違うと事故に繋がりますのでご注意くださいね。
では何故鳥は電線にとまれるのだろう・・と思った方!
鳥だって一歩間違えると感電するんですよ!知ってます??
〜裏方担当より〜